WORDS for thinking of tomorrows/「明日」を考えるための一言集

普段、いろんな分野を勉強していると思わず書き留めたくなる一言に出くわすことがあります。いつもなら頭の片隅に置くかポストイットにメモるだけで、やがて忘れてしまうその一言を、ウェブのコンテンツとしてまとめておくとおもしろいかも……。このページはそんな意図を持って作成されたメモ書きページです。敬称略・随時更新で新しいものから順にならんでいます。( [ カッコ ] 内の日付は掲載日を示しています。「一言」が述べられた日付・「一言」を見聞きした日付と一致してるとは限りません)

2003

春秋に義戦なし
学習院院長、田島義博。3月20日開催された平成14年度大学卒業式での祝辞より。春秋時代、中国は戦いの連続だったが、それらはすべて悪の戦いで、義戦(正義の戦い)などひとつもなかった…という古い言い伝えを紹介したもの。3月20日はアメリカによるイラク侵攻開始日。[2003/03/21]
個人用の未来の装置を考えてみよう。これは一種の機械化された私的なファイルと蔵書のシステムである。名前が必要なら、適当に「メメックス」とでもよんでおこう。メメックスとは、個人が自分の本・記録・手紙類をたくわえ、また、それらを相当なスピードで柔軟に検索できるように機械化された装置である。
Consider a future device for individual use, which is a sort of mechanized private file and library. It needs a name, and to coin one at random, ``memex'' will do. A memex is a device in which an individual stores all his books, records, and communications, and which is mechanized so that it may be consulted with exceeding speed and flexibility. It is an enlarged intimate supplement to his memory.
1945年、「知性の増幅器」としてのパーソナルコンピュータの姿をはじめて提唱した科学者、ヴァネバー・ブッシュ。論文「As We May Think」より。邦訳は西垣通による。ちなみにのちのパーソナルコンピュータの思想的原型となる「memex」の名の由来について、訳者は「おそらく人間の思考構造を "mimic" することから "memex" と名づけたのでは」といかにも AI (Artificial Intelligence)指向な解釈をしているが、正しくは "memory of extention" の略称で、AI ではなく、IA (Intelligence Amplifier)的考え方に基づくものである。[2003/01/08]
建築は社会・経済・歴史・技術など、あらゆるものが重なりあいながらできあがっていくものです。学校で歴史の授業に出ると歴史のことを教えてもらえるし、技術の授業に出ると技術を教えてもらえるのですが、今は教えてもらう時間はあるけれども、それだけで精一杯で自分で考える時間がない。多量の情報が氾濫する現在の社会において、人は知らないうちに「考える自由」を奪われているのではないでしょうか。私は、教えてもらう時間よりも、考える時間の方が大事だと思います。
建築家、東京大学教授、安藤忠雄。著書「建築を語る」より。[2003/01/08]
20代のうちに、自分はこういう都市に住んでみたい、こんなことをしてみたいという考えをしっかり見据えて生きていかないと、ついつい現状の解決策だけで建築の設計をしていくことになります。私は、それだけはしたくない。こうなると夢も希望もありません。少なくとも若いうちに思い描いた夢や掲げた理想を、自分の建築を作り始める40代までに持続していかなければいけない。それは今の20代からの緊張感を持続させて、40代、50代、60代と生き続けていくということです。
建築家、東京大学教授、安藤忠雄。著書「建築を語る」より。[2003/01/08]
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Last updated: 2005/12/30
Created: 2002/07/31